萩原雪歩と喜多日菜子を並べてみよう

この記事は喜多日菜子アドベントカレンダーの24日目だ。

adventar.org

まえがき

筆者は今イベント「‪ギュっとMilky Way‬」を走っている。念願の日菜子の新曲であり、念願の日菜子のユニット展開であり、そのユニットがドリームアウェイであったことは、日菜子にとっても良い経験になると信じている。

さて、予告では「日菜子P、雪歩P多い説」という題だったが、上述のイベント開催に伴ってあまり調査や思索の時間を取れそうにない状況となってしまった。このような仮説を立てるほどには、目に留まる日菜子Pの765ASでの担当が萩原雪歩であることが多い印象があることは、ここで強調しておく。

本題に入る前に筆者の現在のスタンスを説明しておくと、喜多日菜子Pであり、高山紗代子Pであり、元・萩原雪歩Pという自己認識をしている。プラチナスターズ・ステラステージの雪歩についてはまだ知識を持たない*1

ところでミリシタの限定雪歩は無事に引けている。

最初期のPaPと喜多日菜子の関係

アイマス2アニマスを経験した雪歩Pであって、モバマスを早い時期からプレイしている場合、雪歩がいるPa属性のアカウントを運用するのはもっともらしい流れと言って過言でないだろう。

Pa属性における最初期の重要カードといえば、[妄想お姫様]喜多日菜子だ。いわゆる完走枠でありながら単色攻片面特大という当時では破格の性能を誇り、微課金程度でも十分フロントに入ったという記述が見つかる。

33 ななしのよっしん 2012/07/02(月) 04:09:18 ID: OR57pxCAHI
>>31
上位報酬抜きでパッションのベストメンバー(数値だけじゃなくて特技込み)を組むと課金組でも日菜子が入ることになる

リーダー:コンプ美希
その他:SR伊織、SR真美、SR日菜子、姉御肌拓海or浴衣浜川

この辺が現実的なメンバー
当然、美希、伊織、真美はある程度課金しているかトレードを駆使していないと手に入らないので無課金どころか微課金組でも日菜子が余裕でリーダーを張ってる人が多い
ニコニコ大百科: 「喜多日菜子」について語るスレ レス番33

こうした巡りあわせから、雪歩Pが日菜子のお世話になるという流れは、そこまで珍しいものではなかったと考えられる。

類似するところ

容姿

f:id:berlysia:20191224000730p:plainf:id:berlysia:20191224000726j:plain

髪色と髪の長さは多少話題にのぼるところだが、そうした外観よりも手の仕草に注目してほしい。ふたりともそれぞれに特徴のある仕草を持つが、手を顔の近くに置いていることが多い点は共通項として挙げておこう。

語尾

「〜ですぅ」「〜ですよぉ」のように、テキスト表記した際、語尾に小文字の母音がつく傾向が共通している。普段は少し間延びした喋りをするが、集中していたり気合が入っているときははっきり喋るようなところも、似ていると言えよう。

想像力

妄想癖に関しては日菜子は言うまでもないが、雪歩もその面は十分に持っている。顕著な部分はこのあたりだろう:

  • 真を様々なシチュエーションにあわせて着せ替える(アニマス
  • 貴音に対して変な方向に想像が飛ぶ(MASTER SPECIAL 04)*2

765プロにおける妄想といえば音無小鳥という印象もあるかもしれないが、その音無小鳥が素質を感じて引きずり込もうとしたのも萩原雪歩だったことは忘れてはいけない。

雪歩が趣味とするポエム・詩もこの項目に挙がるだろう。雪歩のポエムは作品によってクオリティや傾向にばらつきがあり一概に説明はできないが、雪歩の観察力や想像力に特徴があることには間違いない。

日菜子も日々の妄想を妄想日記という形にまとめている。歌を歌えば3番までの曲の4番を熱唱したり歌詞を100番まで増やしてしまったりと、その想像力……妄想力はただならぬ瞬発力を備えている。

それぞれのありかた

雪歩

雪歩は内気で悲観的で心配性なところがある。そんな雪歩がアイドルになったのは、友達に勝手に履歴書を出された結果だ。アイドルとしての活動を通じて、そんな臆病な自分を変えたいと思っている。

基本的には考えすぎるタイプであり、その方向がネガティブに偏っているので前述のようになる。ポジティブな方向に誘導されると、情熱的なまでの姿勢で物事に向き合うことができる*3。実は「気合」のような言葉を好んで使うことからも、秘めた熱さを持っていることがうかがえる。

ミリシタでは加えて、これまでの経験が雪歩を支えているように描かれる。未だに雪歩自身にも不安は湧き起こってくるものの、かつての自分が抱えた不安をきっと新人たちも抱えるだろうという想像から、それに寄り添い助けようと自らを鼓舞する様子が描かれている。

弱気にならない自分に変わりたいと思っている雪歩だが、シナリオ上のオチの付け方としてはそうならない。雪歩がこれまでに歩んできた一歩一歩が少しだけ雪歩の自信や力になっていて、多少弱気になることもあるけど、持ち前の想像力と優しさ、熱さに由来する「私はこうしたい」を貫けるアイドルになっている。そして雪歩の周りには、そうして一歩ずつ歩んできた雪歩と一緒にステージを作る仲間がいる……というまとめ方をされる。

日菜子

雪歩の後に並べると、日菜子はかなり楽観的かつ前向きだ。夢は信じ続ければ叶うと信じている。アイドルになった経緯も、王子様に迎えに来てもらえるお姫様になりたいという夢が叶えられると思ったから、スカウトに即答したという流れだ。

妄想のプロと称されるだけあって、その想像力と瞬発力には目を見張るものがある。日菜子にとっての妄想は素敵なことを考えて楽しむことという面があり、しばしば妄想に夢中になるあまり戻ってこられなくなる。デレステのメモリアルコミュでは、妄想のあまりアイドルとしての仕事に支障が出た経験から、妄想のコントロールを身につけようとする様子が描かれる。

日菜子がなりたいお姫様像は、王子様とみんなに愛されるお姫様だ。アイドルとしてステージに立てば、どこかにいるかもしれない王子様はもちろん、すべての観客を夢見心地にさせる。他者にも自分が妄想で感じているようなむふふな気持ちになってもらいたいという観点で、「夢中になれなかったらそれは夢じゃないですよね」「真剣になれない妄想には意味がないですから」など、かなりストイックな面を見せる。

王子様といえば日菜子、妄想といえば日菜子という認識を他のアイドルからもうけており、ミッションを与えれば持ち前の妄想力と行動力で場をドライブするなど、着実に周囲からの信頼を積み重ねている。

おわりに

日菜子と雪歩の共通項をあえてひとつにしぼるなら、「突出した想像力(妄想力)」とまとめよう。当初は二人とも想像力の行き過ぎによって問題を起こす。雪歩は発想の転換や経験からくる視点の変化によって、日菜子は目標の確認と過去の経験を踏まえた視点の変化によって、その想像力は強い武器となる。

ふたりの比較をうけて新たに今後の日菜子に求めたいのは、ほかのアイドルとの関係が広がっていくことだ。雪歩は持ち前の優しさもあり、ミリシタの事情も手伝って、周囲に慕われ頼られるお姉さんとしての側面を得た。日菜子も比較的年下アイドル達との付き合いは多く、想像力豊かでたまに妙なことをするお姉さんというイメージは語られている。

年下だけでなく同世代や年上たちとの関わりについても少しずつ語られるようになり、タイミングのいいことにドリームアウェイとしての活動が描かれたのが直近の話題だ。詳細には触れないが、日菜子の持つ想像力と行動力、屈託のなさや時折見せる真剣さは、ほかのアイドルに強い影響を与え、日菜子もまた何かを受け取るだろう。雪歩にもそういう相手はいた。

さて今日は雪歩の誕生日だ。ミリシタの誕生日ページを訪れるのを忘れないように。

関連リンク

喜多日菜子アドベントカレンダー2019にはこれまでにも2件を投稿している。デレステ世界の喜多日菜子のあゆみと、直近の喜多日菜子の到達点を確認する記事のつもりなので、よければご覧いただきたい。

berlysia.hatenablog.com

berlysia.hatenablog.com

*1:この記事を書くにあたってステラステージをやるべきと買ってあるのだが、前述の理由でその余裕が吹き飛んでしまった

*2:参考: 【販促動画】MASTER SPECIAL 04 百合トーク(試聴版) - ニコニコ動画

*3:振り切ったときにはネガティブ方面にも勢いがあることは言わないでおこう